PINKFOX 強制収容8

夕食が終わると規律の訓練がある。
これは座禅と発生練習などがあり、約一時間ほど。
皆直立し、一斉に発生する。
「今日も1日ごくろうさまでしたっ!!」
「私たちは人間失格者です!!もっと厳しい罰を神様、お願いしますっ!!!」
「島民の皆様は宝っ!!私たちはゴミ以下ですっ!!!」
などと言う信じられない発生練習を延々30分程やり、その後座禅に移動する。
発生練習でも座禅でも驚くほどに美智子は優秀だ。
元々空手部にいたから規律訓練もしていたしあいさつもちゃんと90度になっている。
そうなるとあいさつする度、後ろの囚人は丁度美智子のケツをアップで拝めるのが正直、うらやましい。
そして就寝。
明かりのほとんどが消えるし美智子も初日色々あってかなり疲れていて眠たいのだがやはりといおうか当たり前と
言おうか・・・
リョウタたちや他の囚人たちがこぞって彼女のベッドにやってきたのだ。
だいたい学生寮とかで初めて来る人間は珍しいからこうなるパターンは多く、一週間もすれば仲のいいグループに
分かれるか孤立するかとかになるのだが・・・
彼女の場合、100人の囚人のほとんどが来てしまい、まるで馬渕美智子教の教祖のよう(笑)。
こうなるともう、当の美智子はしょうがない、と笑うしかなかった。
もの珍しさというより好奇心とか心の部分で興味を持ち、そして好きに、ホレてしまった囚人がほとんどなのだろう。
彼女は頭のいい子だ。
全体を冷静に見わたし、言う。
「あ、あの・・・・今日はセ、セ○クスはかんべんしてもらえますか?明日なら・・・頑張ります」

・・・・・・・・・・・・・

一瞬、ハァ?という沈黙後、薄暗い体育館が物凄い笑い声に包まれる。
確かに初日、リョウタたちは彼女を襲ったがダメダと反省していたのに本人からの要望なんて誰も想像つかないでは
ないかっ(笑)!!
「おっ、俺俺ーっ!ピンク、明日俺予約っ!!ク○ニプレイもオッケーだよな(笑)!!」
「ず、す゛りーぞテメー!一番は俺様っ!!なっ、ピンクちゃん☆」
(・・・も、もう、知らない(苦笑))
美智子も照れて笑うしかなかった。
リョウタは言う。
「いや、そうじゃなくてさ・・・せっかくここへ来たのに俺たちまだお前の歓迎会も開いてなくってさ・・・でよ」
見ると皆、どこから調達したのか高そうな酒やおつまみやスナックを各自持ってきていた。
「そうそうっ!ここの施設は地獄だからそんなシャレた事やらねえしよぉ、人が1人死んでも食費が浮く、ぐらいしか
頭にねえし・・・ピンクちゃん、酒は飲めるよな?」
「は、はい。大丈夫ですよ」
「じゃ、一杯」
まずは生ビールをトクトクトク・・・と美智子に注ぐ囚人。
皆に行き渡って乾杯だ。
これだけの数の囚人がいると宴の余興も湯水のようにあり、中には昔工作員をやっていた奴がいて、無線ラジオを
改造してカラオケをつくって持っている奴もいて下手なカラオケの取り合いが始まったり・・・美智子は単純に
嬉しかった。
両隣にはリョウタたちや顔なじみの囚人たちがいるし、しっかりしているとはいえまだ20そこそこの女の子。
(嬉しい・・・・)
少し酔ってきたせいかリヨウタの胸に顔をうずめる美智子。
「・・お、おいおい(大汗)」
「おおーっ!!こいつぁ結婚披露宴かぁーっ(笑)!!」
ドッ、とはやされるリョウタと美智子。
「うっうっせいよ!ごめんなピンク。コイツコイツらいつもこんな」
「・・・んー?私はいいよ。リ・ョ・ウ・チ・ン☆」
「えーっ1?」
赤くなるリョウタ。
よく見ると少し美智子は酔ってきていた。
多分飲むとハイテンションになる方なのだろう。
宴もすぎ、皆円になってすわり、自分の話をし始めたが、本当に聞きたいのは皆、美智子の過去なのだ。
なのだがいかんせん美智子は結構酒乱で、かなり飲んでしまい囚人たちの肩を笑いながらバンバンたたき始める。
「きゃはははっ!!お肉プニプニじゃん☆」
太った囚人はお腹をつままれて苦笑い。
しかし不思議と彼女が酒乱だと腹も立たないのは

ああ、やっぱりこの子も普通の子じゃんか。

という安心感がそうさせるのだろう。
やれやれといった顔つきでリョウタが気を使って本題に入る。
「・・・ピンク。ここへ来る前はどんな事してたんだい?」
皆シーンとなる。
酔ってはいたが美智子も下を向き、考え込み、意を決してしゃべり始める。
「表では大企業のOLをやっていて・・・裏では・・・裏では産業スパイを・・やっていました。大物政治家。大企業の
社長、そして超大手銀行の頭取たち・・・色んな人たちを騙す為にこの」
美智子は両手で自分の体をさわりながら言う。
「体を使い、夜を友ににし・・・極秘情報を横流ししていたわ。そしていつしか私の事を皆、ピンクフォックスと呼ぶように
なったのよ・・・だから・・・」
クス・・・と微笑み、
「みんなが思っているような純粋な女の子なんかじゃない。ごめんなさい」
美智子は首を垂れる。
「なんで謝るんだよ」
「・・・・・だって・・」
「・・・俺たちをナメンなよ。1日お前を見てりゃ分かるって!ピンク・・アンタは根っこは違う。純粋な俺たちの・・・
俺たちの・・・お、お姫さまってとこかな(苦笑)!!」
皆、ドッ、となった。
「リョ、リョウタはずかしーっ(笑)!!」
「うっせぇよ(笑)」
美智子は思う。
このリヨウタたちだってそんなに悪い人間に見えない。
何かがあってここへ来たのだろう。
美智子は思い直し、言う。
「・・・みなさん。私・・・あの、馬渕美智子・・・美智子っていの・・・・・その・・」
「・・・・・美智子・・・」
「それが本名か。可愛い名前じゃん(笑)!」
馴れ合う囚人たち。
が、美智子はもっとディープな話をしなければいけなかった。
何もない自分・・・ここで死んでいく身ならば全てを話さなければいけなかった。
彼女は一生懸命に切々と話した。
高校時にひどいイジメにあい、沢山の生徒たちの前で丸裸にされた事・・・何故に産業スパイなどに手を染めなければ
いけなかったのかを・・・
読者の皆さんにもこの辺の事情は作者も書いていないが実は彼女の家は母子家庭で女手一つで彼女は育てられた
のだ。
そして例のイジメ事件により母親は体を壊して入院し、高校を卒業した彼女は職にはついたが母親の入院費、手術費
などを払う為にたまたま携帯サイトで見た゛インフォメーションX゛(詳しくは同人誌PINKFOX 1 参照にて)によって
色香に染まった女スパイの道を歩き、金を稼ぐ事になったのである。
だがその甲斐なく母は死に、彼女はひとりぼっちになった。
残ったのは冷たい親戚たちとスパイによって溜まった莫大な資産だけだったのだ。
そこから彼女は落ちていった。
あれほど嫌っていた金持ちや権力者のように湯水のように金を使いまくる嫌な女性になり、鬱屈した日々を過ごして
いた矢先、支援されていた政治家たちが落ちていき馬渕美智子、いやPINKFOXはこの生き地獄へやってきたのだ。
「自業自得なのよ・・・・ウフフ」
微笑みさえ浮かべる美智子を見、囚人たちはさすがに声も出ない。
「・・・・・・・・美智子ちゃんも・・・色々あったんだな。可愛そうに」
「しかしその・・・・は、は、裸にされたっていうのはその学校、あまりに可笑しくね?」
「先生は知ってたのか?」
静かに首を立てにふる美智子。

ひでえ・・・・・・

母親の話も凄いがそれ以前に人前で裸、というのは囚人たちでさえもビックリだ。
「で・・・学校はいったのかい?」
「・・・うん。卒業しましたよ。ウフフ」
「偉いなぁ・・・・うんうん」
しみじみする男たち。
だがこれで彼女の妙な色気の意味も分かったのである。
裸にむかれた時の男を見つめる時のなんともいえない表情こそが男たちを惹きつけやがて虜にしてしまうのだろう。
魔性の女ピンクフォックスはやはり・・・悲しい過去を持った女性だったのだ。
(強いなあ、この子は・・・・・)
感心してはがりの囚人たちがまた感心していた。
そんなヤバすぎる、普通なら自殺レベルの過去を跳ね除け、そして現在、今目の前でお酒を飲んでいる美智子だって
トップレスのパンツ1枚なのだから。
ほんとは恥ずかしくてしょうがないに違いないのに・・・
リョウタは黙って美智子にお酒を注ぐ。
「まあ、飲めよピ・・・いや、み・・美智子・・・」
「う・・・うん・・・あの、皆さんに言って・・言っていい・・く」
(・・・あー、結構逝ってるなピンクちゃん・・・・)
よく見ると彼女の周りにはビール瓶やグラスがゴロゴロ転がっているし顔も真っ赤で確かに酔っていた。
が、この後彼女は囚人たちが泣いて喜ぶような事をポロッと言ってのける。
「美智子の・・み、美智子の・・・ヤダ・・・あ、あの・・・」
緊張している。
そして緊張からか自ら立つ美智子。
黙って聞き耳を立てる囚人たち。
数秒間の沈黙後、声を絞り出す美智子。
「美智子の・・お父さん、お兄ちゃんっ、お、おじいちゃんになって下さいっ(大照)!!!」

・・・・・・・・・・・

シーンとなった。
美智子は酔いと恥ずかしさで両手で頬を押さえ、言ってしまった後振るえ、おじぎをする。
だが、だが・・・固まってしまったのは彼女じゃない。
囚人たちの方なのだ。
裏街道を歩き、人を騙し騙し続け、あるいは人を殺し自分でも人間失格だと思ってきたし、両親からも親戚からも
見放されたドブ鼠たち・・・
人並みの幸せ?
笑わせるな!!
金こそ正義!!
そう思ってきた。
力こそ正義!!
そう生きてきた。
なのに・・・なのに今、目の前にいるこの裸の女の子は汚く、未来なき俺たちの家族になりたいなんて・・・

囚人の1人が恐る恐る言う。
「・・・で、でも・・・でもさ、俺、じ・・・実は・・・親を、、こ、殺してるんだぜ・・それでもい、いいのかよ・・」
が、美智子はニッコリし、テレながら言う。
「・・・いいんです。今度・・今度人を・・人を殺したくなったら・・・美智子を殺して下さい。」
そうなのだ。
彼女にとって家族とはなんでも許せる存在なのだ。
「美智子ーっ(泣)!!!」
「俺たちだってこ、こんな可愛い娘なら大歓迎だぜ(笑)!!」
「ちくしょー、泣かせやがって(大泣)っ!!」
「俺は恋人の方が・・・ま、まあいいかアニキでも・・・最近妹キャラ流行ってるし・・はは(悲)」
皆彼女を囲みタックルを交わし抱きついた。
最初は驚いた美智子も酔った勢いと嬉しさでところ構わず抱きしめかえし、言う。
「お父さん・・・・☆」
暖かかった。
肉体労働で培った大きな胸に抱きつく彼女はもしかして本当の聖地を見つけたのかも知れない。
酔った勢いで美智子は抱きしめるおじさん囚人のワキをコチョコチョとこそぐる!!
「ちょっ、やめ・・・ひ、きゃはははーっひー(大笑)っ!!!」
普段の大人しい彼女も可愛いが酔っ払い、テンションのあがりまくった明るい美智子もいいものだ。
「おおっ!?よーしお前ら、妹を捕まえるぞーっ(笑)!!」
今度は美智子が捕まりワキをこそぐられたかと思うとそれではすまなくなり、皆酔っていたのでやはりといおうか
乳を揉まれ、そしてパンツをペロンとむかれてア○コを探られる美智子。
「ア・・・ちょ・・やめ・・・キャハハハハーーーッア、アンアンッ♪・・・も・・・いゃあーん・・・・やんエッチィ♪」
こうして美智子のささやかな歓迎会は終わった・・・が、朝護衛たちがやってくると裸の美智子を囲んで何十人もの
囚人たちがパンツ1枚でイビキをかいて寝ていたりしていたのだ。
あまりの出来事に思わず笑ってしまう護衛まで・・・
「プッ・・・」
「・・・貴様・・何が可笑しい・・」
「・・・い、いえ。すみませんでした・・・」
上官に睨まれる若い護衛。

今にみていろ・・・ここがどんな島なのか・・・思い知るのはこれからなんだよピンクフォックス様・・・・



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